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執筆者の写真ヒョードー

生命力

■野菜作り

昨年、東京から大島に来たのですが、生まれて初めて野菜作りなんてしています。

イメージ的にはこんな感じで始めました。


自分で作る → 収穫 → 新鮮な野菜をたくさん食べる → 健康 → 痩せる


サイコー!

食費も浮くし、もう言うことなしです。


こういった素敵なイメージを持ち、ワクワクしながら野菜を作り始めたのですが、当然のことながら初心者なのと生来の雑な性格のおかげでなかなか上手く作れません。


やはり一番の敵は、虫ども…いや蟲どもです。

冬は雑草もあまり伸びないし、蟲も少なかったのですが、やはり暖かくなるとわさわさと土に葉っぱに実にと奴らが蠢きだします。


そういえば、この「うごめく」の「蠢」という漢字は見るからにおぞましいですね。

春に虫どもが湧き出るかのようにうじゃうじゃと出現する様を見事に現わしています。

考えた人は天才か。


昨年は、自分で栽培した枝豆を食べながらビールを飲むというささやか夢を描き、枝豆の種を撒いたのですが、恐怖のカメムシの大群に襲撃を受け、結局枝豆を収穫することは出来ませんでした。


この辺りのことは、以前のブログにしつこく書きまくっているので、よろしければ私とカメムシの死闘の様子をお読みください。

自分で書いておいて何ですが、読み返してみるとまぁまぁ面白かったです。



そして今年は、苗をいただいたのでレタスとキャベツを植えて育てたのですが、星の数ほどのナメクジに襲われ、今年で50歳になるというのに何度も悲鳴を上げました。


あまりの奴らの多さにいったいどうなっているのかとパニクりながら畑のマルチ(畝にかけている黒いビニール)をめくってみたら予想を遥かにしのぐナメクジが楽しそうに蠢いておりました。

私が死ぬ際に走馬灯のように見る思い出にもきっとこのナメクジの画が脳裏に浮かぶのでしょう。

あー気持ち悪かった。


■ピーマン

とりあえず肥料をガンガン撒いておけば良いのであろうという安易すぎる考えで、肥料を撒きまくったらピーマンがガッツリ枯れていきました。


これは"肥料焼け"というのだと地域の方に教えていただいたのですが、よもや私の愛情がピーマンをこんなにも苦しめるとは予想だにしませんでした。

すまんかった。


◆肥料焼けでとてつもなく気の毒な姿になったピーマン


ところがですよ、奥さん。


この私の過剰な愛情で焼け死んだかに思われたピーマンが、ふと気づくと復活していたのです。

よもやあのような姿となったピーマンがまだ生きていたとは。

しかもただ復活しただけではなく、きちんと実をつけていたのです。


何というすばらしい生命力でしょう。

ぜひ先ほどの写真とで見比べてみてください。

そしてぜひこの逆境のピーマンに応援コメントをお願いします。


◆先ほどと同じピーマンです。

 さっそく収穫していただきました。


■ネギ

前回は植えてから土寄せという作業をせず(知らなかった…)に白い部分が異様に少ないネギを作ってしまったのですが、畑の土づくりをやり直した際にネギ坊主がでたネギを何本か抜いて端っこの方にポイッと棄てておりました。


が、なんとですね。

驚いたことにこのうち棄てられたネギが、植え直してもいないというのに気づけば元気に育っているではありませんか。


なんということか。

ろくに愛情を受けずに育てられ、食べらることもなく棄てられた彼らは、一緒に棄てられた仲間同士で見事に育っていたのです。


◆雑草…、ではなく雑ネギ。

 食えるのか?


よもやネギでかように感動することになるとは。

誰か映画にでもしてくれないでしょうか。


ではまた。

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